スーパーシュワルツィの繁殖を成功させたくて色々な情報を集めてきましたが、スーパーシュワルツィの生まれ故郷であるプルス川については、あまり情報を得られずにいました。以前調べた時は早々に挫折しました……orz（その時の記事はこちら）
で・す・が！今回違う角度から攻めてみた結果、いくらかの気になる情報を集められたのでまとめてみたいと思います。訳あって夜しか眠れない日々が続き、記事に出来ないまま温めていたこの新情報（私の中で）が、なんとか成功に結び付く鍵となってくれると嬉しいのですが……
↑の地図イラストは「素材ライブラリー.com」さんのフリー素材を利用させていただきました。ありがとうございます。
注：川の線は私がフリーハンドで書いたので雰囲気だけ感じ取ってください。
プルス川ってどんなとこ？
アマゾン川はとにかく規模が大きく、「アマゾン川ってこんなとこだよ♪」なんてひとくくりには出来ません。多くの支流を持ち、それぞれ白い川や黒い川と呼ばれたりしています。その白い川と呼ばれる中にプルス川も含まれているようで、今回は「白い川」というキーワードを中心に情報を集めてみました。
白い川
アンデス山脈が源流とされていて、以下の特性を持つようです。
- 水温：22℃あたり
- 水質：中性～弱アルカリ性、富栄養、濁ってる
- 流速：6～8km
そうなんです。なんと弱アルカリ性を示すことがあるようなんです！
一般的には弱酸性がお肌に良い♪……ではなくて、コリドラスには適していると言われています。スーパーシュワルツィも弱酸性が適しているとかいないとかささやかれていますが、白い川（≒プルス川）の水質は中性～弱アルカリ性とのこと。なんとも興味深い情報です！
気候
スーパーシュワルツィの繁殖を目指すうえで、水位や水質の変化と切っても切り離せない気候についても知っておきたいところです。アマゾン川の気候はこれまた地域によって違いがあり、熱帯雨林気候、熱帯モンスーン気候、サバナ気候の3つに別れているようです。
熱帯雨林気候
一年を通してたくさん雨が降るよ
熱帯雨林気候にモンスーンを添えて
雨季と乾季があるけど、乾季は少しだけね
サバナ気候
雨季と乾季があって、熱帯モンスーンより乾季の期間が長いわよ
プルス川周辺の気候がどれかというと、多分モンスーンの地域です。プルス川も長いので全てが同じ気候とは限りませんし、プルス川辺りを境に気候が変わっているような情報もあり、「で、結局ここはどっちなのよ！？はっきりしてよね！」と言う側にまわりたい気持ちでいっぱいです。
……とはいうものの、そんなことを言ったら大変なことになるので、そんなことを言っていてもしかたないので、大人しく雨季と乾季について調べてみました。これまたいろんな情報がありましたが、ざっくりと以下のような感じです。
- 日本の夏前後：乾季（冬）
- 日本の冬前後：雨季（夏）
川の水量は5月あたりが最も多く、10月あたりが最も少ないようです。ちょうど雨季と乾季の切り替わる時期ですね。降雨量自体は年末年始あたりが最多とのことです。
プルス川ではどんなことが起こっているの？
雨季乾季で水位の変化が起こるだけでなく、水質が変化することも十分考えられます。降雨量の多い時期と川の増水時期にズレがあるということは、雨がそのまま川に流れて水位がアップするのではなく、長い時間をかけていろんなものを削ったり溶かしたりした水が集まってくるため、ある程度の硬度をもった水になるのではないでしょうか。
また、アンデス地域を源流としているので、風化した岩石等の影響を受けているため、白く（茶色？）濁ったミネラル豊富な弱アルカリ性の水となるのでしょう。増水時期にはその影響を強く受けるので、中性から弱アルカリ性に変化したりするのでは？と思っています。
まだまだ分からない
まだまだ分からないことだらけです。そもそもスーパーシュワルツィはプルス川原産とはいえ、採集場所はプルス川の上流なのか下流なのか、プルス川自体なのかその支流なのか、そのあたりも全然わかっていません。（最近はラブレアと記載があり、他と区別されているものがありますね。↓ラブレア）
川の増減水で三日月湖や湿地帯が出来ることも多いとのことなので、乾季にそういった浅い場所での採集も考えられます。あまり水深の深い場所では採集していないようなので、やはり小さな支流等の比較的浅い場所での採集が主になっているのでしょうか。
最後に
プルス川のなぞは残りますが、「白い川」というキーワードから弱アルカリ性の情報にたどりつけたのは収穫でした。あとは雨季乾季の水質変化と組み合わせて産卵のきっかけ作りのパターンを考えてみようと思います。
最後の最後に
アマゾン川に行って無事に帰ってこれる自信がないので、どなたか現地視察した情報を教えてくれると嬉しいですm(_ _)m
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