【海外情報】スーパーシュワルツィの飼育環境③ ~水質パート2~

 今回は前回書ききれなかったGH(硬度)について書いていきます。


GH(硬度)

 コリドラスに適しているのは軟水と言われていますが、海外サイトでスーパーシュワルツィの情報を調べていると具体的な数値として以下のようなものがありました。

    • 1~25°dH
    • 11°dH
    • 4~19°dH
    • 1~15°dH

 結構バラバラ(笑)

 一つ目なんて1~25°dHって幅広すぎですね。全てが正しいとは思いませんが、飼育可能な範囲を指しているのか、それとも飼育に適している範囲を指しているのかでも違ってくるでしょう。(さらに繁殖に適した値も知りたいところではあります。)

 上で示した値の単位はドイツのものなのですが、定義としては以下のようになっています。

    • 軟水:~8.4°dH
    • 硬水:14°dH~

 その他WHOで定めた単位が別にあり、軟水、硬水の定義もドイツとは別のものになっています。ちなみに一般生活において日本はWHOのほうを採用しているそうです。

 WHOの定義をドイツの値に当てはめると、おおむね以下のようになります。

    • 軟水:~3°dH
    • 硬水:7~10°dH
    • 超硬水:10°dH~

 ドイツの定義における軟水は、WHOの定義ではほぼ硬水までを含む値ですね。


アクアリウム業界でのGHの定義

 アクアリウム業界での軟水の定義はどうなっているのでしょうか?ブリードでも有名なドイツはアクアリウム業界を牽引してきた実績もありますし、多くのことがドイツ中心であってもおかしくありません。アクアメーカーで有名な某テトラ社もドイツの会社ですしね。

 私が持っている水質をチェックする試験紙は、4~16°dHの範囲を計れますが、軟水の定義は書かれていませんでした。ただ、「熱帯魚はだいたい4~16°dHの範囲ならOKよ」と書かれていました(笑)


 情報の母数は少ないですが、使われているGHの単位から考えても軟水の定義はドイツ基準だと思います。ただ、上で示した海外サイトの情報を見る限り、「コリドラスは軟水」とも言い切れないようですね。しかし、コリドラスが生息しているアマゾン川の雨季は軟水になるとの話もあるので、産卵に適しているのは軟水かもしれません。この話題については前回の記事で書いたpHの話も含め、別の機会にまとめられたらと思っています。

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