前回はシュワルツィの産卵、繁殖についての事例を紹介しました。今回からは数回にわたり、コリドラスの繁殖方法について紹介していきたいと思います。いずれもスーパーシュワルツィの繁殖のために集めた情報ですが、その他のコリドラスにも適用できる内容になります。
それでは第一回をお届けします。こちらはシュワルツィの繁殖方法として載っていましたが、方法自体は他のコリドラスに対するものと同じみたいです。ただ、この種で産卵を誘導するのは明らかに難しいとのことです。はい、重々承知しております(笑)
準備
まずは繁殖用水槽の準備です。ベアタンクか砂や細かい砂利を使用した18×12×12インチ位の水槽(約45×30×30cm)をセットアップします。細かい条件は以下になります。
- 約45×30×30cmの水槽
- 砂や細かい砂利
- スポンジフィルター or ボックスタイプのフィルター
- 水温:24℃
- pH:6.5
- RO水、ピート
- 水草
次にコリドラスの雄雌の比率ですが、雌1匹につき雄2匹を推奨します。雌よりも雄の割合が高いほうが良いです。エサは活き餌、冷凍、乾燥エサなど、様々なものを与えます。
産卵の誘発
雌が目に見えてふっくらとして抱卵が確認出来たら、水槽の水温よりも冷たい水で換水して産卵のきっかけを作ります。50~70%の水量を換えることで水槽内の酸素と水流を変化させます。これを産卵するまで毎日繰り返します。
ポイント
多くの種は母国の雨季に繁殖しています。そのため、夏に繁殖の試みが失敗した場合は、冬にもう一度試みる価値は十分にあります。さらに、特定の種が性成熟するまで数年かかることもあるので、気長に待つことも必要です。
換水のタイミングや酸素量や水流の変化については、時には異なる方法を試みるのも一つです。また、別種の産卵直後の水槽の水を使って換水することで、より難しい種の産卵行動を誘導出来る場合もあります。これは産卵魚によって放出されるホルモンに起因する可能性が高いとのことです。
ひとこと、ふたこと、
コリドラスの繁殖方法の第一回をお届けしました。既に知っているような内容だったりもしますが、個人的には「産卵直後の水を使って産卵を誘導する」という情報はあまり目にすることがないかと思います。
また、今回の記事では産卵後についてふれていませんが、卵をカビから守るための方法として淡水エビを利用する例を紹介されていました。淡水エビは卵に付着したカビや病気の卵は食べますが、健康な卵は食べないとのことです。
私も別の理由で小さめのエビを入れていたことがありますが、確かに食害のようなことはありませんでした。ダメになった卵を早々に取り出してしまえば、健康な卵に付着したカビの除去を中心に働いてくれるかもしれませんね。
2コメント
2018.08.02 11:21
2018.08.02 08:18